蒼天見ゆ

読 書
還暦787日目。
角川文庫 葉室 麟 著
蒼天見ゆこの文庫が発売されて、著者の葉室麟先生が亡くなった。ほぼ文庫化された作品は読了。現在発売されている単行本も少なくなり残念でならない。
さて、今回は、日本史上最後の仇討ちで有名な「臼井六郎」の話だ。父の臼井亘理は、秋月藩の執政で幕末に薩摩・長州藩と関係を築きつつあった。
しかし、国元では過激な藩士達からは嫌われていたらしい。鳥羽伏見の戦い後に帰国した亘理は、襲われて妻も巻き添えをくって亡くなってしまう。
この仇を明治維新後に、果たしたのがこの六郎だ。幼くして両親を亡くして、仇を討つまでに約23年かかった事もあるのか、作品的には緻密さが欠けていると感じた。もう少しページ数が多くても良かったと思う。