定信の触 おれは一万石 7

読 書
定信の触 おれの一万石7

双葉文庫 千野隆司 著

一揆騒動をどうにか乗り越えた正紀は、高岡藩の正式の世子として将軍徳川家斉公と初御目見の儀式に呼ばれる。家斉公との拝謁で正式に高岡藩の世子として認められるわけだ。

田沼意次失脚後に、老中首座に就いたのが松平定信。定信は天候不順による米不足で米の値段が上昇し、これに連れて物価が高騰していた。

この対策に、東北から関東近県の百藩が老中水野忠友の屋敷へ呼ばれた。松平定信同席で告げられたのは、各藩に石高万石につき百俵の廻米(増税)であった。

高岡藩の親戚筋である常陸府中藩は、最近一揆騒ぎがありこの事で倍額の廻米が言い渡される。これには裏事情があって、府中藩の世継ぎ問題に水野忠友が干渉する理由があった。

窮地に追い込まれる正紀は、この難題を解決できるるのあろうか。

ここまで来ると漫画世界に突入した感じがあるが、もう少しこのシリーズを追いかけることにする。