紫の夢 おれは一万石 3

読 書
紫の夢 おれは一万石3

双葉文庫 千野隆司 著

シリーズ3巻目をやっと手に入れたので読む。3巻も2巻と同じく殺人事件から始まる。醤油を積んだ船が強盗に襲われ死体が発見される。正紀の友人である北町奉行所属の高積見廻り与力山野辺蔵之介が担当する。この醤油は、当時江戸では珍しい淡口醤油だった。

一方、正紀は廃嫡派であった国家老園田頼母の陰謀を退けて頼母を切腹に追い込んだ。頼母の妻女の実家である戸川屋忠兵衞から、過去に頼母から高岡藩が借りた百二十七両の証文見せられ返済をせまられる。

この返済のために、醤油を盗まれた播磨龍野藩藩主脇坂安董に相談に行くと、醤油を探してくれたら別途に手配した醤油を格安で分けてくれると聞き、醤油探しに着手する。

藩内の廃嫡派を退けたは良いが、それにより多くの恨みを買うことになり窮地に追い込まれる正紀。どう解決していくのか。