還暦113日目。
講談社文庫 新田次郎 著
滝容子は夫の滝秀一との夫婦のあり方に悩んでいた。昭和30年代ではまだ両親や兄弟の薦めで結婚することは多かったのだろう。
悩んでいたある日に、通勤で気分が悪くなり伊村真平に助けられる。真平に夫にない何かを感じる容子。ここからやっと新田次郎先生らしい山登りの話が展開される。
夫婦愛や子弟愛をテーマに嵐の中で物語はよく知っているが、こんなガチの恋愛雪中登山物語は新田先生としては珍しい。私の両親の時代は、このようにして雪山登山・スキーに行っていたとは知らなかった。