日の名残り

読 書

還暦794日目。

ハヤカワ文庫  ガズオ・イシグロ 著(翻訳:土屋政雄)

日の残りノーベル文学書を受賞したカズオ・イシグロの作品を探しに紀伊国屋行くが全て売り切れと言われて、あれから一ヶ月。今回は沢山並んでいた。映画化もされたこの本を購入する。

イギリスの富裕層が住むある地域に、大きな豪邸で執事として務めるスティーブンは、主人から休暇を与えられる。品格ある執事になるためにあらゆるものを犠牲にしてきたスティーブンは、主人の車で、昔仲間の女中頭のへ会いに行くことにした。

そのひとり旅で過去を振り返りながら、また、各宿泊先で自分を見つめ直す機会に恵まれることができた。読み終わっての感想は、執事の仕事の話なのか、恋愛小説なのか、年老いての人生はなしなか、難しい小説を思った。しかし、読む人がこれが決めることなのだろう。名作だった。