朝日文庫 山本一力 著
読む本が見つからない時は、山本一力作品と決めている。理由は読み易く、ハッピーエンドで終わることだ。それに善人と悪役がハッキリしているとこかな。
今回は600頁の大作。通勤で読むのには苦労はするが、買ってしまった。
五二屋とは江戸の質屋の隠語。テキヤの水晴れ組の若頭が人柄を見込まれ質屋を継ぐ。貧乏な母子家庭に、任侠を絵に描いたような盗賊の親分、出来る番頭に、従順な従業員達、凶暴だが仁義を全うする盗賊の子分達、時代は黒船が現れた大騒ぎの江戸と、山本一力先生にしては、登場人物がかなり多い。
静かに始まり、いつもの人情物はで終わるかなと思わせ、意外な展開と結末。続編もあるのかと思わせる。
私の評価は面白いの一言。お奨め作品。
あと25日。