孤篷とは転がっている一株のヨモギらしい。この小説の主人公で小堀遠州が京都龍光院へ庵を建立それが孤篷庵と言う。
茶道千利休の弟子古田織部その弟子が小堀遠州。父小堀正次は羽柴秀長に仕えていたが秀長亡くなった後に秀吉直参となり長男の遠州は秀吉の小性になる。秀吉亡き後家康に仕え関ヶ原の恩賞で大名になる。
父が亡き後遺領を引継ぎ徳川幕府の作事方で駿府城普請奉行など数々の徳川幕府の指示で普請を行った。妻は藤堂高虎の娘である。
物語は、晩年の遠州が彼に関わった人物を主軸に茶道と自分の生き方を照らし合わせて回想する。
葉室先生亡き後にまだまだ良い作品は残っていると思った。