門井慶喜 著
NHKでドラマ化されたが観なかった。読みたい文庫がなかったので買ってみる。
家康は、秀吉の命令で駿府から関八洲の江戸へ移る。そこは、廃墟と化した江戸城と海水が侵食した沼地であった。まずは治水工事で農地や宅地を確保する。次に庶民の暮らしに欠かせない飲料水の確保。やっと人が住める環境を整えて、次は経済発展の基礎である金作りに着手。
登場人物は歴史の裏舞台で活躍した大久保長安・伊奈忠次・後藤庄三郎など。短編で各主人公を描いているためか、それとも彼たちの史実が少ないのか、もっとゆっくり描いて欲しかった。