山桜記

読 書

還暦233日目。

文春文庫    葉室麟 著

山桜記全七話の短篇小説。葉室先生お得意の九州に縁がある大名の奥方にまつわるお話。この中でも「ぎんぎんじょ」鍋島藩の初代藩主奥方「彦姫」は姑から「誾誾如成」と教えられる。

あと、驚いたのは「牡丹の咲くころ」仙台伊達藩姫様「鍋姫」が格下の大名柳川藩主立花忠茂に嫁ぐことになった。これには山本周五郎の代表作「樅の木は残った」の主人公である原田甲斐が絡んでいた。

なるほどと言える作品ばかりで歴史小説好きには、たまらない作品ばかりだった。