ワイルドソウル 上巻

読 書

新潮文庫 垣根涼介 著

ワイルドソウル 上巻ブラジル移民は昔よくテレビで取り上げられていたが、それは明治時代後半と思っていた。しかし。戦後も続いていたのには驚いた。

上巻の主人公は衛藤。妻と弟を連れて、日本での財産をすべて処分、友人知人から借金までして日本政府の奨めでブラジルへ渡る。現地へ着いて驚くのは、事前に日本政府から説明されていた内容とは全く違い。苦労を通り越して辛苦をなめる生活を続ける。

妻も弟も亡くし、単身その地を離れて成功を掴むまで、苦労話しは続く。テレビのドキュメンタリーを観てるような錯覚さえ覚える表現は素晴らしい。上巻後半は復讐のために・・?

あと18日。