新潮文庫 諸田玲子 著
2001年に初版が発行され、この作品で7作目となる。初版から12年が過ぎ、物語も同じような年月を経て、珠世の孫も多くなった。夫の判之助も隠居。めっきり出番が少なくなった石塚源太夫も元気そうだが、今回は意外に「しゃぼん玉売りの藤助」の生い立ちが分かった。
私は幕府の御庭番か何かで、市中の諜報活動をしていると思っていた。しかし、やはりこのシリーズ現実に近い、ありそうな人間愛をどこまでも追いかけている。
第8作もあると思うが、次作では孫の成長と幕末の混乱でもありそうだ。
あと43日。