真田太平記(一)天魔の夏

読 書
真田太平記 1

新潮文庫 池波正太郎 著

三河雑兵心得9巻の発売まで数ヶ月あるので真田太平記を読むことにする。作者は池波正太郎で1974年週刊朝日に掲載されたそうで50年ほど前の作品となる。

物語は、織田・徳川連合軍が武田領に攻めいる。長柄足軽の向田佐平次は高遠城で織田軍5万に囲まれて最後の時を待っていた。そこに父親の知り合いだと言う忍者の壺谷又五郎とお江と出会い脱出を誘われるが拒否、攻防戦に参戦して気を失う。

そのころ真田昌幸は武田勝頼の避難先に自分の城である岩櫃城へ誘うが、勝頼は小山田信茂の居城である岩殿城に向かう途中に信茂の裏切りで命を落としていた。

高遠城の兵士は全滅。佐平次は大怪我を負っていたがお江に助けられて真田領へ連れていかれる。壺谷やお江たちは元々甲賀忍者軍団で武田信玄に雇われていたが真田昌幸が壺谷又五郎を気に入り、信玄から又五郎のチームを貰い受けていた。お江の父親は甲賀忍者軍団に帰還命令を拒否し甲賀忍者に狙われて死去。この攻防でお江も軍団から命を狙われていた。

勝頼が死去し東信濃から上野は織田軍の滝川一益が治めることになったので、昌幸は抵抗することなく一益に従順の意を示して与力となる。佐平次は昌幸の次男(真田源二郎)と知り合い岩櫃城へ連れていかれていた。

その数ヶ月後織田信長が本能寺で明智光秀に打たれる。

真田昌幸は長男を源三郎(信之)嫌い、次男源二郎(信繁・幸村)を非常に可愛がっている設定になっている。