清掻 吉原裏同心 4

読 書
清掻 吉原裏同心 4

光文社文庫 佐伯泰英 著

束の間の休日に幹次郎は下谷山崎町の香取神道流の達人津島傳兵衛直実の道場を訪ねた。客分扱いで道場での稽古を許される。

吉原の金を目当てに、辞任間近の吉原担当である北町奉行の曲淵景漸は、吉原面番所に新任の隠密廻り同心山崎蔵人を配置し、吉原会所の閉鎖を申しつける。

会所が閉鎖されたことで吉原にスリやひったくりが横行し治安が乱れる。面番所と会所の全面戦争が始まった。

幹次郎はこの危機をどう脱するか。