足抜 吉原裏同心 2

読 書
足抜 吉原裏同心 2

光文社文庫 佐伯泰英 著

天明六年八月一日の八朔。

江戸在府の大名諸侯が白帷子で登城して将軍家に祝辞を述べる習わしがあり、吉原遊郭がこれをとりいれた。幹次郎は四郎兵衛より花魁の白帷子道中見物に招かれていた。

吉原遊廓の人気花魁は薄墨と香瀬川。しかし、香瀬川が現れなく足抜けしたことが判明。これ以前にも花魁二人が行方不明となっていた。

幹次郎は三人の足取りを辿るが、いずれも目前で邪魔が入り花魁達がなくなる。捜査で江戸の外れである府中宿・谷保天満宮・国分寺の恋ヶ窪など知っている地名が出てきて嬉しかった。