講談社文庫 山本一力 著
1843年(天保一四年)12月 同級生から半年ほど遅れてパレット・アカデミー教習学校へ入学。航海訓練で皆んなが嫌がる炊事当番を引き受けて、美味しい食事を作って信頼を得ていた。
船長は妻アルバティーは妊娠していたが新たなクジラ漁の航海に旅立つことになり、ジョンマンは、フェアへブンの船長宅を離れて、働きながら学校へ通うことにする。
航海術の覚えて、クジラ採り欠かせないクジラ油を入れる樽作りも身につけるため樽職人にもなる決意をして就職先を探すことになった。
腕は一流だが偏屈な樽職人ハッシーのところへ住み込みとして働きだす。ここでブラジルから密航してきたカルロスと出会う。
アルバティーに無事男の子が生まれた。樽職人の修行は辛かったがカルロスともバディーとなっていた。
夏休みもそろそろ終わり、次巻は再び学校が始まる。
淡々と物語は進み読み易いが小説では無いような気がする。