双葉文庫 千野隆司 著
正紀、正広は本堂改築工事費資金の調達に成功したが、ここで武士からぬ行いで資金調達したと、正広の父である下妻藩藩主の井上正棠と本家浜松藩藩主近習役大田黒から改築工事責任者解任を求められる。これを親戚筋の三河吉田藩藩主松平信明が阻止する。
正紀の友人高積み見廻り役与力山野辺蔵之介は、木材倒壊事件を追っていたが、重要参考人である豊吉が何者かに殺されてしまう。この豊吉と改築工事入札に参加する材木商小佐越屋文吾左衛門と番頭の伊四郎は繋がっていた。さらに、正紀・正広廃嫡を狙う正棠たちに大覚山浄心寺の寺侍塚原もまでグルだったことが分かってきた。
改築工事木材のコンペに木材輸送など次々に邪魔をする廃嫡派に対して正紀はどうするか。
一日一巻読了を続けることにしよう。